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あなたは性格について考えたことがありますか?ただ、性格とひと口に言ってもつかみどころがないですよね。そこでこの記事では、性格とは何か、変えられるものなのか、体形と関係があるのかなど、心理学的に解説いたします。ぜひ参考にしてください。
心理学的に性格を簡単に解説
性格は目に見えないものなので、つかみどころがない概念ですが、心理学的に見出すことが可能です。まずは性格について以下内容を解説いたします。
- そもそも性格とは何か
- 性格は変えられるのか
- 年を取るほど親に似る
- ビッグファイブ理論による性格分類一覧
そもそも性格とは何か
性格というのは、行動や態度のうち、継続的で一貫したパターンのことを指します。心理学ではパーソナリティと呼ぶこともありますが、遺伝と環境によって決定されるパターンが性格です。個性と言うように、性格は1人1人異なります。
性格は変えられるのか
性格は先天的な部分と後天的な部分があります。よく「性格は変えられるのか」という議論があり、「変えられる」という人もいれば「変えられない」という人もいまが、先天的な部分は変えにくく、後天的な部分は変えやすいです。
先天的な性格の部分は「気質」と言われ、後天的な性格には「社会的性格」とか「役割性格」があります。「社会的性格」は社会環境によって形成され、「役割性格」は現在の役割によって形成される性格です。これらについては後ほど説明いたします。
年を取るほど親に似る
性格は一定部分を返ることができる反面、年齢を重ねるほど親に似るという側面もあります。もしも、親の性格で真似したくないというところがあれば、同じようにならないよう日頃から意識しておく必要があります。
ビッグファイブ理論による性格分類一覧
性格の種類を効率的に表した理論として「ビッグファイブ理論」があります。ビッグファイブ理論はアメリカの心理学を中心に発展した理論で、人の性格傾向を以下5種類に分類しています。
外向性 | 外界に興味関心が向けられる |
開放性 | 知的・美的・文化的に新しい経験に開放的 |
誠実性 | 責任感があり、真面目で勤勉 |
調和性 | バランスをとって協調的 |
神経症傾向 | 落ち込みやすいなど情緒面が不安定 |
ビッグファイブ理論は、これら5つの各要素をすべてにおいて数値化するやり方となっています。たとえば、血液型占いなどは4つの血液型のいずれか1つにあてはめますが、このビッグファイブ理論は5種類の項目それぞれを数値化しますので、性格傾向を見出す際に、正確で細かい説明が可能となります。
体格から見る性格診断
上記にて、性格のうち先天的な部分を「気質」と紹介しましたが、ドイツの精神科医クレッチマーは、体格による人間の気質を3つに分類しました。それぞれ紹介いたします。
- ふっくら型の気質
- 細長型の気質
- がっしり型の気質
ふっくら型の気質
ふっくらとした体格のひとは、「躁鬱(そううつ)気質」です。全体的には活発で社交的、温厚で親切なので、環境に適応しやすい人ですが、時折激しく怒ることがあります。
躁鬱(そううつ)気質はさらに、活発な「軽躁型」と活発ではない「抑うつ型」に分けられます。良い時と悪い時の差が大きい気質だと言えるでしょう。
細長型の気質
細長型とは、カンタンに言うと痩せている人です。気質としては臆病だったり恥ずかしがり屋さん、落ち着きがある、無関心など、鈍感な要素が含まれ、「分裂気質」と呼ばれています。
あまり社交的ではなく、控え目な特徴があり、場合によっては変人の要素もあります。裏表があるように見られ、考えが読みにくいと感じられるケースも見られます。
がっしり型の気質
がっしり型の気質は、エネルギッシュ、頑固、几帳面などの特徴があり、物事に執着する面も見られます。時折興奮したり激怒することもある一方、なにかに夢中になれる気質です。
がっしり型の気質は「粘着気質」と呼ばれており、エネルギッシュなところの相反するイメージかも知れませんが、思い込んだら一筋というところや、回りくどさもあり、粘着という表現がしっくりくる要素も多いです。
環境と性格の関係をわかりやすく紹介
性格は先天的なものだけでなく、環境による変化も大きいです。ここでは環境と性格の関係について以下内容を紹介します。
- 親子と性格の関係
- 社会的性格
- 役割性格
親子と性格の関係
親は子どもにとって大きな環境要因の1つです。たとえば、親が支配的だと聞き分けの良い子どもに育つものの、自主性が低下しやすくなります。
逆に子どもの言いなりになっていると、無責任で乱暴になりやすいです。拒否すると劣等感が強くなり、保護しすぎると弱い子に育ちます。
これらバランスが重要であり、その時々に応じた対応を、「愛情を注ぐ」ことを前提に行わなければなりません。いずれにせよ、親が性格に与える影響は大きいのです。
社会的性格
社会的性格は、ドイツの社会心理学、精神分析、哲学の研究者であるエーリヒ・フロムが提示した概念です。
「個人のもっている特性のうちから、あるものを抜き出したもので、一つの集団の大部分の成員がもっている性格構造の本質的な中核であり、その集団に共同の基本的経験と生活様式の結果としたもの」という定義があるのですが、ちょっと難しいですよね?
身近なたとえで言うと、国民性は国民という大枠でとらえた社会的性格です。ほかにも、職業(官僚タイプ、職人気質など)や性別(男らしさや女らしさなど)、年齢(若者らしさなど)という風に、さまざまな内容で社会的性格が挙げられます。
役割性格
役割性格とは、与えられた役割のイメージに性格がマッチしてくることを指します。たとえば、ホテルマンはエレガントな雰囲気になりますし、居酒屋で働く人は元気な雰囲気になります。
制服を着たら警官らしくなったり、子どもが産まれると母親らしくなるなど、性格は役割に応じて変化します。
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まとめ
性格は行動や態度のうち、継続的で一貫したパターンのことです。心理学ではパーソナリティと呼ぶこともある性格は、遺伝と環境によって決定されるパターンです。性格は返られますので、ぜひこの記事の内容をご覧いただいた上で、あなたの性格を内観してみましょう。
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