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左上を見るしぐさとは、どういう心理のあらわれなのでしょうか?この記事では左目を見るしぐさの意味を、心理学的に解説します。あくまでも目安ではあるのですが、一定の参考にはなりますので、人間関係に役立ててください。
実践心理学NLPの理論が参考になる
目線の動きは、実践心理学と呼ばれる「NLP(神経言語プログラミング)」で説明されています。その内容として以下を紹介します。
- NLPのアイアクセシングキューとは
- 左利きの場合は反対になる
- 必ずしも当てはまるわけではない
NLPのアイアクセシングキューとは
さまざまなNLP理論の中で、目線の動きを分析したものを「アイアクセシングキュー」といいます。目線が左右のどちらか、また上・横・下のどこに向いたかによって、心理を探るというものです。
「過去・未来」「視覚、聴覚、身体感覚、内観」など、目線との関係性を示した理論です。
左利きの場合は反対になる
アイアクセシングキューによる相手の目線は、左利きの場合には反対になります。後ほど詳しく目線と心理の関係を紹介しますが、相手が左利きの場合はいずれも真逆の意味で捉える必要があります。
そのため、あらかじめ相手が右利きか左利きか知っておかなければなりません。
必ずしも当てはまるわけではない
アイアクセシングキューには反論もあるため、必ずしも当てはまるわけではありません。また、個人差や偶然性も考えられるため、一定の目安と捉える必要があります。
左上を見るときはどんな心理のあらわれ?
左上を見る時の心理のあらわれとして、ほかの視線と合わせて紹介します。目安として参考にしてください。
- 過去の視覚情報にアクセスしている時
- 右は未来へのアクセス
- 左は過去へのアクセス
過去の視覚情報にアクセスしている時
アイアクセシングキューによると、左上を見る時は、過去の視覚情報にアクセスしている時です。つまり、実際にあったことを映像で思い出している状態です。
昔を思い出したり、思い出を回想したり、最近のできごとを思い返している可能性があります。
右は未来へのアクセス
アイアクセシングキューでは、右側に目線が出る時は、未来へのアクセスといわれています。右上に目線が出た時は、空想の視覚情報へのアクセスです。
たとえば、「ピンクのゾウさんを想像して欲しい」と伝えると、右上に視線が出ることがあります。また、嘘をついている時も右上に視線が向きます。
右横への視線は、聞いたこともない音を想像している時、右下は身体感覚へのアクセスとされています。
左は過去へのアクセス
左側への目線は過去の記憶へのアクセスです。左上は先述の通り、過去の視覚情報で、左横の場合は聞いたことがある聴覚情報へのアクセスとされています。
聞いたことのある音楽や音などを思い出しているのです。左下は内観している時の目線です。それぞれ覚えておくと良いでしょう。
目線における心理学の活用例
目線における心理学は、どのように活用すれば良いのでしょうか?ここでは活用例として以下のシーンを紹介します。
- 相手の嘘を見破る
- 相手の思考パターンを理解する
- 相手に合わせた対応をする
相手の嘘を見破る
相手の嘘を見破る際には、目線が参考になります。先述のアイアクセシングキューのとおり、右上に目線が出た場合には嘘をついている可能性があります。
また、目が笑っていないぎこちない笑顔の場合や、急にアイコンタクトが短くなった場合、瞬きの増加や目を大きく見開いた場合などにも嘘の可能性があります。
相手の思考パターンを理解する
目線により相手の思考パターンを理解することにも役立ちます。相手が今どの情報にアクセスしているか予測することで、相手の考えや思考のクセ、次に考えそうなことなどを読み取りやすくなります。
相手の思考を先回りすることでコミュニケーションが有利になるでしょう。
相手に合わせた対応をする
視覚に目線が出やすい人の場合は思考が視覚優位の可能性がありますので、会話する際に「キラキラ光るビーチ」「幻想的な山並み」など、視覚に訴えかけると良いでしょう。
聴覚に目線が出やすい場合は、聴覚優位の可能性がありますので、会話の中で擬音を使うと理解してもらいやすいでしょう。
このように、目線から相手の優位性に合わせた対応がおすすめです。
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まとめ
左上を見るしぐさは、過去の視覚情報にアクセスしているしぐさです。昔を思い出したり、思い出を回想したり、最近のできごとを思い返している可能性があります。あくまでも目安であることや、左利きの場合は逆になるなど、注意点を踏まえて参考にすると良いでしょう。
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