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心が不調だと、もしかしてうつ病かな?と不安になりますよね。うつ病は心の風邪といわれており、悪化すると社会生活に支障が出ます。早めの治療のために、この記事ではうつ病の症状について解説します。
うつ病の症状を紹介
うつ病の症状は、心に現れる症状と身体に現れる症状があります。また、早期発見のために、初期症状も知っておきましょう。
うつ病かもしれん
— 翔 (@shoukurusu0706) August 18, 2019
心に現れる症状
うつ病によって心に現れる症状例は以下のとおりです。このような症状があれば、うつ病の可能性があります。
心に現れる症状 | ・気分がすぐれない ・不安を感じる ・焦りを感じる ・遠くへ行きたい ・消えたい ・興味を感じない ・喜びを感じない ・意欲がない ・億劫になる ・自分を責めたくなる ・読書や会話が頭に入らない
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身体に現れる症状
うつ病によって身体に現れる症状例は以下のとおりです。セルフチェックしてみましょう。
身体に現れる症状 | ・眠れない ・食欲がない ・疲労感がつきまとう ・倦怠感がつきまとう ・動悸がする ・息苦しい ・口が渇く ・身体が重い ・身体が痛い |
うつ病の初期症状(前兆)
うつ病の前兆としては、「今まで楽しかったことが楽しくなくなる」「良いことが起きても気分が優れない」「好きなことや趣味を楽しめない」などがあります。今までとの違いに違和感を感じたら、うつ病の可能性を疑いましょう。
うつ病の種類
ひと口にうつ病と言っても、症状や重症度、頻度や病型によって種類があります。それぞれの種類を知っておきましょう。
症状によるうつ病の分類
うつ病には、症状によって単極性うつ病と双極性うつ病があります。単極性うつ病は、うつ状態だけが起こるものです。
双極性うつ病は、うつだけでなく、躁状態(そうじょうたい)も起こるものです。躁とは、病的なほど気分が高揚したり、怒りっぽくなったり、開放的になる状態です。
重症度によるうつ病の分類
日常生活や対人関係への支障が軽度の場合は「軽症」、重度の場合は「重症」と分類されます。軽症と重症の中間レベルは「中等症」と分類されています。
頻度によるうつ病の分類
「単一性」か「反復性」という分類もあり、うつ病が2回以上あらわれる反復性では、再発防止策が大切となります。
病型によるうつ病の分類
病型による分類は、以下の表をご確認ください。
メランコリー型 | うつ病の典型例。落ち込み、食欲不振、良い事があっても気分が晴れないなど |
非定型 | 倦怠感、過食、批判に敏感、良いことがあれば気分がよくなる |
季節型 | 特定の季節に発祥。季節が変われば回復 |
産後うつ | 産後(4週以内)に発祥。ホルモンの変化や睡眠不足、疲労や子育て不安が原因 |
うつ病の治療方法
うつ病の治療方法は、症状によって異なりますが、大きく分けると3つあります。うつ病になってしまったら、早めの治療をおすすめします。
休息をとる
うつ病になったら、決して無理をせず、休息をとることが大切です。無理をし続けるとうつ病が悪化する可能性がありますので、心身ともにちゃんと休みましょう。
うつ病になったことで、仕事の長期休暇を取ったり、退職してのんびりする人もいらっしゃいます。
精神療法やカウンセリングを受ける
医師やカウンセラーと対話し、問題解決方法を共同作業で探すアプローチもあります。ひとりで悩まずに、専門家に相談しましょう。
ただし、心理カウンセラーは無資格でも行えるため、知識のないカウンセラーに相談することは危険です。少なくとも有資格者に相談しましょう。不安であれば最初から医師に相談した方が良いでしょう。
薬物療法を受ける
薬物療法は、抗うつ薬による治療です。最初は少量で行い、必要に応じて適量を調整します。吐き気やめまいなどの副作用があることや、効果が出るまでに2~3週間かかることもあるため、医師としっかり相談しながら治療を進めましょう。
知っておきたいうつ病の豆知識
うつ病に関しする知っておきたい豆知識として、「特殊な病気ではない」「治療可能」「きっかけや原因」について紹介します。
うつ病は特殊な病気ではない
うつ病になると、自分だけ特殊な病気にかかったと思う人がいるようですが、うつ病はおよそ16人に1人が経験しています(こころの健康についての疫学調査に関する研究)。決して珍しい病気ではありません。
うつ病は治療可能
うつ病は不治の病ではありません。ちゃんと治療が可能な病気です。決して焦ることなく、ゆっくりと回復を目指しましょう。
うつ病のきっかけや原因
うつ病のきっかけや原因は人それぞれです。病気や死別、過度なストレスのほか、環境の変化や仕事の変化などでも起こり得ます。また、結婚や昇進などハッピーな事柄による転機でもうつ病になる人がいらっしゃいます。
うつ病の症状に関するひと言アドバイス
うつ病にはさまざまな症状や原因があるほか、決して特殊な病気ではなく、多くの人がうつ病で悩んでいます。しかしながら、治療できる病気です。深刻になりすぎず、ゆっくりと治療しましょう。
うつ病の症状に関するお悩み相談室
《ヤフー知恵袋より引用》
鬱の症状を教えていただきたいです。
私は鬱じゃないかと言われており、悩んでます。
Q:うつ病になると顔つきが変わりますか?
A:必ずという訳ではありませんが、うつ病で暗い気持ちになり、顔つきも暗くなる人もいらっしゃいます。
Q:顔の表情や目がおかしいとうつ病ですか?
A:顔の表情や目だけでは判断できません。病院などの専門機関でちゃんと受診した方が良いでしょう。
Q:家族はどう対応すれば良いですか?
A:ストレスをかけないように配慮が必要です。「頑張れ」というよりも「頑張らなくていいんだよ」という声をかける方が良いでしょう。
Q:仕事は休んだ方がいいですか?
A:仕事をストレスに感じるのであれば、休むことも大切です。仕事を休みにくいと思う人もいますが、悪化しないように早めに休息をとりましょう。
Q:病院かカウンセリングかで迷っています
A:軽度かつお悩み相談であればカウンセリングで良いですが、うつ病の症状が出ている場合は病院が望ましいです。
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まとめ
うつ病は休息や心理療法、薬物療法などで治療が可能です。うつ病の症状にはさまざまなものがありますので、まずはセルフチェックしてみて、心配なら早めに専門家に相談しましょう。
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