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スキーマをカンタンに教えて!雑学として面白い心理学の豆知識

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

スキーマという言葉を聞いたことがあるでしょうか?認知心理学で使われる言葉で、物事の認知プロセスの概念を指します。この記事ではスキーマについてたとえ話も交えながら、分かりやすく解説いたします。ぜひ参考にしてください。

こんにちは!日本パーソナルコーチング協会(@CoachingAssocia)の田中です。
田中コーチ
田中コーチ

スキーマ理論をわかりやすくご紹介!心理学の豆知識

スキーマ理論をわかりやすくご紹介!心理学の豆知識

相談者のA子さん
相談者のA子さん
スキーマって聞いたことがありますが、どういう意味ですか?

認知心理学で使われる言葉ですね。詳しく解説します。
田中コーチ
田中コーチ

スキーマとは、人間がさまざまな物事に対して、それが何なのか判断したり解釈するプロセスで用いられる概念のひとつです。

ある物事に対して似たような例が集まって、その共通点から一般的事柄を捉えることをスキーマといいます。ただ、こんな風に解説しても難しいですよね?以下にて分かりやすく紹介します。

 

日常生活におけるスキーマの例え

スキーマは日常生活の例でお話しするとイメージしやすくなります。いくつかの例で理解しましょう。

 

自動車での例え

ドアがあって、タイヤが4つ付いていて、座席やハンドルがあるものは何でしょうか?ほとんどの人が自動車だと考えるのではないでしょうか?このように、集まった事柄の共通点から般的事柄を捉えるのがスキーマです。

動物での例え

今度は動物で考えてみましょう。首が長くて身体に斑点があり、背が高いと言えばキリンを思い浮かべますよね?のそのそ歩いて耳が大きく、鼻が長いのはゾウを思い浮かべるはずです。

 

顔文字の作用

もっと日常に密着したものでは、顔文字でのスキーマです。顔文字で相手が怒っているのか、笑っているのか、楽しそうにしているのか読み解けます。

顔文字はいくつもの記号の集合でできており、スキーマの作用が見て取れます。しかし、中途半場な顔文字の場合、顔文字の意味が読み解けない場合もあります。

さきほどの動物の例で言うと、「大きい」というだけではキリンなのかゾウなのかカバなのか分からないのと同じです。知らないことでも過去の経験から類推し、こういう事柄だと捉えられるのがスキーマです。

 

スキーマには固定観念のデメリットもある

スキーマには固定観念というデメリットもあります。たとえば以下の日常会話をご覧ください。

 

Aさん「もうちょっと家事を分担して欲しい」

Bさん「だけど自分はトラックドライバーだから、出張も多いから難しいよ」

Aさん「それなら、家にいる時ぐらい、できる範囲で分担してほしいよ」

Bさん「さすがにそれは負担が大きいんだけどなぁ」

 

この会話から、AさんとBさんがどんな関係なのかをイメージしてください。おそらくほとんどの人が、Aさんが主婦(女性)で、Bさんが夫(男性)と想像したのではないでしょうか?

しかし、Aさんが主夫(男性)でBさんが女性ドライバーという可能性もあります。このように意図しないスキーマの作用もあり得ます。

 

知っておきたいスキーマの種類

知っておきたいスキーマの種類

相談者のA子さん
相談者のA子さん
スキーマの種類について教えてください。

はい、それぞれ紹介します。
田中コーチ
田中コーチ

スキーマにはさまざまな種類があります。ここではその中から日常生活に馴染み深いスキーマについて紹介します。

 

パーソン・スキーマ

パーソンスキーマは他者に対して持つスキーマです。見ず知らずの赤の他人より、家族や恋人、友人の方が、考えや行動パターンが読みやすいはずです。スキーマが構成されているために読みやすいのです。

 

役割スキーマ

役割スキーマとは、年齢や性別、人種、職業など、社会の役割に対するスキーマです。一定の判断に役立つ特徴がある反面、偏見や差別、ステレオタイプになるデメリットもあります。

パーソンスキーマは個人が対象ですが、役割スキーマは集団が対象で、どちらも認知プロセスにおける重要なスキーマです。

 

イベントスキーマ

イベントスキーマとは、行動の手順などに関するスキーマです。たとえば、経験したことがなくてもできてしまうことは、ほかの経験や知識が成立させています。

初めての土地でも目的地に到着できたり、初めての作業でもそれなりに出来ていしまいます。電車に乗る、お店に入る、宿泊施設で泊まる、お金を払うなど、日常におけるさまざまな行為は、基礎となるスキーマによって成り立っています。

 

セルフスキーマ

我々は自分の外見や生い立ち、性格など、自分の知識をバラバラではなく関連性のあるまとまりとして持っています。このような人の側面に基づいたスキーマをセルフスキーマといいます。

たとえば、自分が外向的と思っている人は外向的な自己スキーマを持ち、自分の定義の中心は外向性だと信じています。

その人のスキーマには、「私は外向的だ」というような一般的自己分類、「交流会に参加したらいろいろな人と会話する」といいうような特定の状況における行動方法の信条、「交流会に出るたびに新たな人脈を多く作った」のような過去の特定の出来事の記憶などが含まれることになります。

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まとめ

スキーマは、人間がさまざまな物事に対する解釈のプロセス概念です。日常生活においてもさまざまなスキーマがあり、スキーマのおかげで未知の体験もスムーズに行えます。固定観念などのデメリットもありますが、とても重要な概念でもあります。この記事例などを参考にしていただき、スキーマを理解しましょう。

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