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心理学でミラーリングというテクニックがあることをご存知ですか?ミラーリングは相手の仕草を真似することで、無意識的に親密度を上げる方法です。この記事ではミラーリングについて具体的に解説した上で、注意点や利用シーンを紹介します。ぜひ上手に活用してください。
ミラーリング効果は使いやすい心理学!本当に親密度は上がるの?
ミラーリング効果とは、相手の仕草をさりげなく真似をすることによって、無意識的に「私はあなたの仲間である」と伝える方法です。その結果、あなたへの親密度が上がりやすくなり、人間関係を円滑に運べるようになります。
具体的なミラーリングの方法
ミラーリングの方法は無限にあります。たとえば相手と同じタイミングで飲み物を飲んだり、相手と声のトーンや話すスピードを合わせるなどの方法があります。
また、相手が手を叩いて笑えば、こちらもそれを真似をすると良いですし、相手が時計を見ればこちらも時計を見ると良いでしょう。
ほかにも歩くスピードを合わせたり、呼吸のタイミングを合わせるなどの方法があります。呼吸のタイミングは相手の方の動きを見ると良いでしょう。
ちなみに人は話している時に息を吐きますので、そこからタイミングを計ることもできます。
男性も女性も効果あり
ミラーリングは相手が男性であっても女性であっても効果がありますので、さまざまなシーンで活用できます。やり方はさりげなく相手を真似するだけですので、すぐに使える方法です。
同性でも異性でも使える
ミラーリングは男性相手でも女性相手でも効果があると紹介しましたが、その相手があなたにとって同性でも異性でも使うことができます。
ミラーリングの注意点
ミラーリングは、相手との親密度を上げるためにとても良い方法ではありますが、気をつけないと逆効果となってしまいます。ここではミラーリングを実践する際の注意点について紹介しますので、予め把握しておきましょう。
わざとらしいとバレやすい
ミラーリングはさり気なさがとても重要です。わざとらしいやり方や完全一致させようとすると、バレやすくなります。
節度をわきまえて使ったり、タイミングをワンテンポを遅らせるなど工夫をしてみましょう。またミラーリングに集中しすぎて、相手の会話内容が分からなくなってしまうと話を聞いていないと感じられるでしょう。
いくらミラーリングをしていても、会話が成立しなければ親密度上げることはできませんので、ちゃんと相手の話を聞くということも重要です。その合間にさりげなくミラーリングを行いましょう。
バレると嫌悪感を持たれる
もしもミラーリングをしていることが相手にバレてしまうと、逆に嫌悪感を持たれてしまいます。せっかく親密度を上げようとして、嫌悪感を持たれてしまっては本末転倒です。
特に心理学を学んでいる人や自己啓発が好きな相手の場合には、ミラーリングしていることがバレやすいです。
どのような相手なのか見極めも大切です。話し方や肩書きで心理学を勉強している人かどうか分かる場合もありますが、それらで判別するためにはあなたにも心理学が必要です。
そこでおすすめは実際に聞いてみることです。たとえば「すごく物腰が柔らかな頬に感じますが心理学などを勉強されてるのですか?」などとさりげなく質問すると判断が可能です。しかも相手を褒めながら情報が取れるというメリットもあります。
練習してから実践すべき
ミラーリングは練習してから実践しましょう。ミラーリングの方法だけを学び、いきなり使ってしまうとぎこちない状況となるかも知れません。
心理学の好きな相手とロールプレイングをしても良いですし、身内や親しい友達などで練習してみるのも良いでしょう。
ある程度場数を踏んで自然にできるようになってから、ここぞという時に使ってみましょう。とはいえ、難しいことではありませんので、ちょっと練習すればすぐに上達するはずです。
繰り返し練習しているうちにミラーリングをする状態が普通となる人もいます。そこまで上達すれば人と出会うことが楽しみになりますよ。
ミラーリングの活用シーン
ミラーリングの活用シーンはさまざまです。基本的にあなたが親密になりたいと言う相手であれば人間関係全般で使えます。ここではその例をいくつかピックアップいたします。
恋愛での利用
意中の相手に対してミラーリングを行うと、恋愛が成就する可能性が高くなるでしょう。親密度を上げて、お互いにとって特別な存在になれれば、関係発展が期待できます。
ただしそのまま友人関係になってしまうと恋愛成就の可能性が低くなります。一旦友達になると恋愛感情を持ちにくくなるため、新鮮な関係のうちにアクションを起こした方が良いでしょう。
万が一フラれても好意を返したくなる心理「好意の返報性」 によって、相手にも好きになってくれる確率が上がります。断られることを恐れずに、フラれからスタートという気持ちも大切です。
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ビジネスでの利用
ビジネスシーンではさまざまなコミュニケーションの機会があるため、それぞれのシチュエーションでミラーリングを利用しましょう。
特に顧客との商談の際には、上手にミラーリングをすることで信頼関係を構築しやすくなります。
もちろんビジネスは担当者の印象だけではなくサービス内容が重要ですから、ミラーリングさえしていれば良いということではありません。とはいえ、できることは全て行い、受注確率を少しでも上げましょう。
初対面の人との会話で利用
心理学には初頭効果というのがあり、人は最初の印象を長時間保つことが分かっています。つまり、第一印象が長続きするため、初対面の際には気をつけなければなりません。
初対面の人との会話でミラーリングをすれば、良い以上印象を与えやすくなり、好印象を長続きさせられます。
メールやLINEでの利用
ミラーリングは対面の時だけでなく、メールやLINEでも行えます。文章の長さを合わせたり、表現方法や選ぶ言葉を合わせると、相手に好感を持たれやすくなります。
絵文字の使い方やビックリマークの頻度など、自然に合わせましょう。相手が短いメールを送ってた場合、長い返信はご法度です。
そっけない相手に対してつい長文を返してしまうという人もいますが、今後はミラーリングを意識して同じ程度の長さで返しましょう。
ミラーリングについてのひと言アドバイス
ミラーリングはさり気なく行うことがコツですので、自然に使えるように練習しましょう。先述の通り親しい友人と練習するのも良いですが、テレビの出演者で練習するのもおすすめです。
ミラーリングに関するQ&A
ミラーリングに関するよくある質問を紹介します。ぜひ参考いしてください。
Q:効果を図る方法はありますか?
A:もし相手があなたの行動に対して無意識的に合わせてくれば、ミラーリング効果があると判断できます。最初はあなたがミラーリングしていたのに、気が付けばあなたの仕草に相手がつられて来た場合、好印象を持たれている可能性が高いです。
Q:相手がイライラしているのも真似した方が良いですか?
A:ケースバイケースではありますが、相手がイライラしている場合には、コミニケーションを回避した方が無難です。相手がマイナス感情の状態の際には、自分を印象付けないようにしましょう。マイナス感情とあなたが紐づいてしまうと、あなたの印象が下がる可能性があります。
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まとめ
ミラーリングは無意識的に相手に好印象を持ってもらう方法で、誰でもカンタンに活用できます。ただし、相手にバレてしまうと逆効果となりますので、さり気なさが大切です。あらかじめ練習してから活用しましょう。
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