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人を含んだ動物の経験によって行動を変えることが学習で、学習心理学は生物の学習タイプや行動を研究する学問です。この記事では学習心理学について解説いたします。
学習心理学とは何か?
学習心理学はその名の通り学習に関する心理学です。基礎心理学にカテゴライズされており、一般法則を探求する学問となっています。
学習の研究
学習に関する研究は行動的に考えられることが多かったのですが、認知心理学が発展することで認知的に考えられることが多くなりました。最近では神経科学での研究も進んでいるようです。
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学習心理学の有名な条件付け
学習心理学で有名な内容としては、「条件付け」があります。ここでは、古典的条件付けとオペラント条件付けについて紹介します。
古典的条件付け
古典的条件付けとして、パブロフの犬が有名です。パブロフ博士が犬の唾液の研究を行っていた際、餌を運ぶ助手の足音で犬が唾液を流すようになりました。そのうち足音だけで唾液が出るようになり、学習による「条件反応」として「古典的条件付け」と呼んでいます。
オペラント条件付け
オペラント条件付けは、自発的な行動に対する条件付けです。これはスキナー箱が有名です。スキナー箱は、ブザーが鳴った時にネズミが偶然レバーを押すと、餌が出る箱です。この仕掛けをしておくと、ブザーが鳴った時にネズミがレバーを押す回数が増えて行きます。
このように回数が増えて行くことを「強化」と呼び、餌が出ることを強化子といいます。
勉強したい人におすすめの本
学習心理学を学ぶには「スタンダード学習心理学」がおすすめです。「スタンダード学習心理学」は、旧ソ連で活躍した著者陣が、研究成果をまとめた書籍です。
行動ではなく活動を視点とし、「在り方」や「成り方」、さらに遊びのもつ可能性といった視点を中心に解説しています。
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まとめ
学習心理学は基礎心理学の1つで、生物の学習や行動を研究する心理学です。有名な研究として古典的条件付けやオペラント条件付けがあり、一般にも知られています。行動的アプローチだけでなく、認知的アプローチも増えており、神経科学での研究も進んでいる分野です。
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