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応用心理学の中に教育心理学があります。単なる学校教育に関する内容だけではなく、人間形成ににおける原理と方法を対象としています。この記事では、教育心理学とは何かや、その歴史、そしておすすめ本を紹介します。
教育心理学とは何か?
教育心理学は教育プロセスに関する心理学です。一般心理学を教育に応用したものという立場と、心理学的に独自方法を追求し、独立体系であるという立場があります。
いずれにせよ、教育という広い範囲での取り扱いとなり、学習や発達、人間関係なども取り扱います。さらに、カウンセリングなどを含め、診断や治療にまで範囲が及ぶこともあります。それら内容も含め、以下にて解説します。
教育心理学の歴史
教育心理学は歴史的に、基礎心理学の知見を教育領域に適用して成立しました。しかし、最近では独立した学問とみなす考え方が主流となっています。
また、教育心理学は授業についていけない児童やいじめ問題など、実践的な対策を迫られるという側面もあります。
これまでの教育心理学は、発達や教授、学習、人格、適応、測定、評価などが主領域でしたが、近年では集団・人間関係、臨床・障害などの研究領域も重要視されています。
教育心理学から派生した学校心理学
教育心理学から派生したのが学校心理学です。学校心理学とは文字通り学校における学習面と適応面にフォーカスした心理学です。主に学校カウンセラーや学校心理学者などが学んでいる心理学です。
学校心理学は、学習上の問題も取り扱いますので、疾患の治療などよりも広い領域で直接的な問題解決につながる心理学的援助を行います。そのため、教育心理学よりも実践的な心理学と言われています。
教育心理学のおすすめ本
教育心理学を学ぶ際におすすめの本をいくつかピックアップいたします。学習の参考にしていただければと思います。
改訂版 たのしく学べる最新教育心理学
「改訂版 たのしく学べる最新教育心理学」は、教育心理学の全体が抑えられている書籍です。分かりやすい説明をおさえによって最新の教育心理学を楽しく学ぶことができます。
ただし、図版が少ないため、視覚的に理解したい人には不向きです。文章で論理的に理解する方が学びやすいという人に最適でしょう。
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やさしい教育心理学
「やさしい教育心理学」は、ロングセラーの定番書の第5版で、教育心理学の基本的な内容が学べます。図表やコラムも豊富であるため、分かりやすく丁寧に書かれている書籍です。
教育や心理学に興味がある人や、公認心理カリキュラムや教職課程を学びたい人にも向いています。コンパクトサイズですので、持ち運びながら隙間時間に学ぶことができます。
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教職に生かす教育心理学
「教職に生かす教育心理学」は、教職課程「幼児、児童及び生徒の心身の発達及び学習の過程」対応しています。教職を目指す人、子どもの行動メカニズムを知りたい人、教育心理学をしっかり学びたい人におすすめです。
最新の研究成果を含め、脳研究の内容も盛り込み、基礎から実践までをアプローチしています。用語解説や人名解説も掲載されているため、読者に合った学びの深め方が可能です。
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まとめ
教育心理学は応用心理学の1種で、基礎心理学の応用と捉えられることや、独立体系と捉えられることがあります。いずれにせよ、学校教育だけでなく、幅広い適用範囲となっている特徴があります。人間形成ににおける原理と方法を対象とした教育心理学をぜひ学んでみましょう。
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