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心理学検定に興味を持っておられる方も多いのではないでしょうか?しかし、どのような試験で、どれくらいの人が合格するのか気になるかと思います。そこでこの記事では、心理学検定の概要について紹介します。ぜひ参考にしてください。
心理学検定の概要と合格率をご紹介
心理学検定とは、心理学や関連分野の調和ある発展を期待し、一般社団法人日本心理学諸学会連合が行っている検定です。
心理学を学びたい人は、心理学検定を受験することにより、目標を持ちながら効果的に学べます。心理学部や心理学科に在学している必要もありませんし、卒業している必要もありません。希望者であれば誰でも受験することが可能です。
心理学検定の受験ガイド
心理学検定は、心理学の10科目(A領域5科目,B領域5科目)で行われます。資格は特1級、1級、2級が存在し、10科目すべてに合格すれば特1級、A領域の4科目を含む6科目に合格すれば1級、A領域の2科目を含む3科目に合格すれば2級が取得できます。
具体的な出題内容は以下のとおりです。
A領域 | 原理・研究法・歴史、学習・認知・知覚、発達・教育、社会・感情・性格、臨床・障害 |
B領域 | 神経・生理、統計・測定・評価、産業・組織、健康・福祉、犯罪・非行 |
出題は4択で、各科目20問の合計200問、試験時間は1科目あたり20分となっています。受験科目数は3科目、6科目、8科目から選択可能で、具体的な科目は試験当日に選択できます。
受験料は3科目が税込6,600円、6科目が税込8,800円、8科目が税込11,000円です。
各科目の合格実績有効期限は5年間で、資格取得後の更新は不要です。ちなみに、認定心理士の有資格者は、A領域3科目を合格で「心理学検定1級」が取得できるという優遇処置があります。
心理学検定の合格率
心理学検定の合格率は、1級が20%強、2級が30%弱と、しっかり勉強しなければ受かりません。特1級は1桁台のパーセンテージと言われていますので、学びがいがあるでしょう。
心理学検定のメリット
心理学検定に合格すると、さまざまなメリットがあります。たとえば、A領域の「発達・教育」か「臨床・障害」の科目を含むという前提で、心理学検定2級に合格した人は、日本カウンセリング学会の入会資格が得られます。
また、22歳以上の心理学検定1級合格者は、日本応用心理学会の入会資格が得られます。さらに、健康心理士の資格取得の際に、心理学検定2級以上の合格を、申請条件に使うことができます。
ほかにも、心理学検定1級・特1級合格者は、目白大学の一般入試、社会人特別入試の小論文試験が免除されるなど、嬉しいメリットがあります。
心理学検定は履歴書に書ける
心理学検定に合格すれば、履歴書に書くことが可能です。心理系の就職時にはアピールポイントとなるでしょう。
履歴書には「心理学検定合格」と書くのではなく、「心理学検定2級」「心理学検定1級」,「心理学検定特1級」と記載する必要があります。
数字は漢数字ではなくアラビア数字で書くことと定められていますので、ルールに従って記載しましょう。
心理学検定受験の手順
心理学検定受験の手順はとてもシンプルです。以下5の手順に従って合格を勝ち取りましょう。
- まずは資料請求
- 申込み方法
- 受検票到着
- 心理学検定試験当日
- 合否の通知
1.まずは資料請求
まずは資料請求しましょう。全国の大学や専門学校、生涯学習センターなどで入手可能です。また、一般社団法人日本心理学諸学会連合の公式サイトからのダウンロードや、事務局へのメールやFAX、インターネットでの申し込みにも対応しています。
2.申込み方法
申し込みは毎年5月中旬~6月中旬に受付しています。個人で申し込む場合は郵送申し込み、WEB申し込みが可能で、クレジット払い、コンビニ払い、ペイジー決済が選べます。
20名以上の一括申し込みや、40名以上の団体申し込みも、郵送とWEBで申し込みできます。一括申し込みをすると1人1,000円割引、団体申し込みをすると1人1,500円割引となるため、お得に受験が可能です。
3.受検票到着
7月末頃に受験票が届きます。受験番号と会場番号も受験票に記載されていますので、事前に確認しておきましょう。
4.心理学検定試験当日
受験当日は14時から試験スタートで、科目数によって60分~160分の受験時間となります。入室は13時20分までに行い、写真付きの本人確認書類の持参が必要です。また、時計とHB以上の鉛筆、プラスチック消しゴムを用意しておきましょう。
5.合否の通知
9月下旬に合否結果が通知されます。「合」は偏差値を、「否」3段階で結果を知らせてくれます。合格者は合格証がもらえますが特1級の認定は、公式サイトから申請が必要となります。
心理学検定に関するひと言アドバイス
心理学を学びたい人や、心理系の仕事で役立てたい人は、ぜひ心理学検定を受験しましょう。検定試験は単に資格をもらうという目的だけでなく、学びによって心理学の理解が深められます。その励みとして資格試験を活用すると良いでしょう。
心理学検定に関するQ&A
心理学検定に関するQ&Aをまとめます。受験を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
Q:おすすめの問題集はありますか?
A:公式サイトに問題集が紹介されており、公式テキストや問題集があります。それらを活用するのが合格の近道です。
Q:心理学検定は高校生でも受けられますか?
A:心理学検定は誰でも受験可能ですので、高校生でも受けられます。
Q:特1級とは何ですか?
A:特1級は、1級よりも上の級で、10科目すべてに合格すれば特1級合格となります。
Q:心理学検定はこころ検定と違いますか?
A:こころ検定は、メンタルケア学術学会が認定する検定試験であり、心理学検定とは別物です。
Q:心理学検定は公認心理師と違いますか?
A:公認心理士は国家資格であり、心理学検定とは別物です。
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まとめ
心理学検定は、心理学を学びたい人におすすめの資格です。希望者であれば誰でも受験することが可能で、合格すれば学会入会資格が得られたり、履歴書に書けるなどのメリットがあります。
合格率は1級が20%強、2級が30%弱という難しい試験ではありますが、それだけ合格すれば得られるものも大きいでしょう。ぜひチャレンジしてください。
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