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産業心理学という心理学って聞いたことがありますでしょうか?産業心理学は応用心理学の1つで、その名のとおり産業のための心理学です。この記事では産業心理学を解説した上で、組織心理学との違い、おすすめ書籍について紹介します。ぜひ学んでおきましょう。
産業心理学とは何か?
まずは産業心理学とは何か、キホンのお話から行います。また、よく混同される心理学として組織心理学があります。組織心理学との違いも知っておきましょう。
産業心理学とは
産業心理学とは、「組織と人間の関係」「消費と人の関係」「健康と人の関係」の3つを研究する心理学です。
「組織と人間の関係」の研究は、組織の在り方や仕事に関する条件(採用や人事なども)のほか、人間関係についても対象としています。
「消費と人の関係」は、心理に基づいた消費行動を対象としています。消費者だけでなく売る側の心理も含みます。
「健康と人の関係」としては、対ストレスに関する育成や体の病気の治療が対象となっています。
変化する産業にともない、人間心理も変化しますので、産業心理学は幅広い視野が必要な心理学です。
組織心理学との違い
組織心理学は産業心理学に対抗して誕生した心理学であるため、ベースは産業心理学だといえるでしょう。
組織との関わりにおける人間心理の影響に着目した心理学で、労働に大きく関わる心理学です。
会社が労働者に与える心理的影響や、労働者心理が業績にどう影響するかなどが研究対象となります。
【関連記事】リーダーシップとり方を教えて!組織心理学入門
産業心理学のおすすめ書籍
産業心理学を学ぶ際におすすめの書籍を紹介します。組織心理学も一緒に学べる良書を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
はじめて学ぶ産業・組織心理学
「はじめて学ぶ産業・組織心理学」は、大学教科書を意識して作られており、基本的な内容を読みやすいレイアウトでしっかりと学べます。
用語や理論もやさしく紹介されていますので、心理学初心者でも学びやすいです。事例がたくさん掲載されていますので、企業組織の現場を疑似体験しながら学べる書籍となっています。
経営とワークライフに生かそう!産業・組織心理学
「経営とワークライフに生かそう!産業・組織心理学」は、産業・組織心理学を分かりやすく解説している書籍で、「組織行動」「人的資源管理」「安全衛生」「消費者行動」の4つの領域で解説しています。
キホンの内容から最新の研究までバランスよく紹介されていますので、全体像を把握しながら学ぶことができます。これから産業心理学を学ぶ人や、もう一度おさらいしたい人、いずれにもおすすめです。
【カテゴリー】同じカテゴリーの記事をお読みになりたい場合は、応用心理学の種類をご覧ください。
まとめ
産業心理学は応用心理学の1つで、産業のための心理学です。組織心理学のベースとなった心理学でもあり、一緒に学ぶとより理解が深まりやすいでしょう。参考書籍も多いため、ぜひ学んでみましょう。